野根板／へぎ板の魅力

～和の空間に自然の美を添えて～

杉、桧、椹(さわら)、鼠子(ネズコ)などの針葉樹を、薄く断ち割ることを、へぐといい、へいで（裂いて）作る薄板のことです。

その技法から「へぎ板」とも呼ばれ、職人が木目に沿って手で裂くことで、刃物では出せない独特の光沢と風合いが生まれます。

数寄屋建築・茶室に選ばれる理由

1. 【自然美】裂いた木肌が醸す、繊細な陰影

木の繊維に沿って裂くため、表面にわずかな凹凸と光沢が生まれ、天井に柔らかく光が反射します。

和の空間にふさわしい「幽玄」な雰囲気を演出できます。

2. 【軽さと強さ】高天井でも扱いやすい

厚さは1～3mm程度と非常に薄く、驚くほど軽量。

天井材として用いた際も、木材本来の反りや割れが起きにくく、施工性にも優れています。

3. 【職人技の価値】一枚一枚、手仕事の賜物

製材ではなく「へぐ」ことで生まれる自然な曲がりや木目は、唯一無二の表情。

工業製品にはない、本物志向の美しさと価値を宿しています。

•茶室の化粧天井

•数寄屋風のリビングや和室

•高級旅館の和風建築

•書院造りの天井板

四季の移ろいを感じる和の空間に、天然素材の持つ「ゆらぎ」や「あじわい」は欠かせません。

野根板／へぎ板は、素材の個性を活かしながら、現代の空間に上質な“和”を添える最良の選択です。